ウッドデッキをつける理由

2024/4/1

私たちの設計ではウッドデッキをよくつけます。

何も言われなければ必ずついてきます。

ウッドデッキをつける一番の理由は、外部と内部がつながる場となるから。

ウッドデッキは通常室内の床とほぼフラットかサッシの納まりから5センチくら い下げて施工します。

その高さだから室内の床の延長のように気軽にデッキに出ることができます。また素材が木なので多少の汚れでもスリッパを履かずに出たりもするし、デッキの上に座って外の景色を見たり遊んだりできます。子供のビニールプールをデッキの上に置いて遊んだりも。

庭で遊んでいるときはベンチの代わりに座ったりもします。

素材は腐りにくいハードウッドを使用します。最近では樹脂素材の木調デッキ材が主流ですが、夏の暑い時に熱の影響を受けやすく暑くては素足では出にくいものが多いです。メンテナンスは半年に1回塗装が必要ですが夏こそしっかりと使ってほしいからできるだけ木製をお勧めしています。

もう一つ、デッキにこだわる理由は、室内の床との段差にあります。

木造の住宅はだいたい地面から床の高低差が55センチ前後となります。そのままでは掃き出し窓を開けても外に出ることは容易ではありません。窓から外を眺めるだけ…

タイルなどを貼ったテラスもありますが、基礎の防水的な納まりから室内の床から20センチくらいは段差ができてしまいます。

この20センチの段差が気軽に外に出る気をなくさせてしまうと思います。またタイルなどは土足では出ることができないので必ずスリッパなどをはかなければいけない。それがまた出づらさを生んでしまう。もちろん、防水の納まりをしっかりと考えれば段差を小さくすることもできますが、施工方法としてはすこし知恵と手間がかかります。

そういった問題をシンプルに解決してくれるのがウッドデッキなのです。

でもつければいいわけではない。流行に乗ってつけたけど全然使われていないデッキもよく見ます。

大切なのは居心地がいい場所とすること。

そのために日陰となるような軒下に配置したり、庇をつけたりしています。

また庭の一部となるようにしたり。

またリビングとダイニングの両方からアクセスできるようにすると、子供がぐるぐると走り回ったりして楽しげです。

家は外部空間も含めて設計し気持ちのよい場としたいからこそ、ウッドデッキが好きなのだと思います。私の家もついていますよ…

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