今回はエコハウスがエコボードと出会ったきっかけや、導入するまでの経緯についてお話します。
日本では「長期優良住宅認定制度」が2009年からはじまりました。長期優良住宅に認定されると、住宅ローンの控除額がアップする、固定資産税が軽減される、住宅ローンが低金利で利用できるといったメリットがあります。
当時、長期優良住宅では、断熱材や建材の劣化を防ぐために、断熱材の外側に外気が通る「通気層」を設けることが常識でした。「パッシブハウス」という言葉もこれくらいの時期から広まりました。
しかし、ある長期優良住宅を解体したときに、内壁が害虫やカビだらけになっていた光景を目の当たりにしました。実は通気層自体に湿気がとどまり、結露が発生して害虫やカビの温床になるという危険性もあるのです。後に、大学教授も通気層の奨励を間違いだったと認めています。
そこで、「通気層が要らない家をつくるためにはどうしたら良いか?」「本当のパッシブハウスとは何か?」を考えていたときに、ある建材屋さんからエコボードを紹介されました。
最初は半信半疑だったのですが、寒いドイツでも快適な室内温度を保てること、空気が外と内で循環すること、カビや害虫が一切発生しないことなど、これまでの断熱材の常識を覆す性能があり、知れば知るほど、私たちはエコボードの魅力の虜になりました。
このエコボードを使うことで、空気層を設けずに長期優良住宅に負けない家をつくることに成功し、今ではエコハウスの家に欠かせない存在となっています。
従来の断熱材とは全く別次元のエコボード。
ぜひ、その性能を実感してみてください。