一般的な断熱材とエコボード メリット・デメリットを徹底比較

2019/12/19

エコハウスの家に使用している断熱材「エコボード」。これまでもその良さをお伝えしてきましたが、果たして一般的に使われている断熱材とどんな違いがあるのかメリット・デメリットをそれぞれ比較します。

 

一般的な断熱材のメリット

現在、日本の住宅で使われている断熱材の主流はグラスウールです。建築基準法などの法律や、防火認定などもグラスウールを使うことを前提にしています。したがって、家の断熱材にグラスウールを使うことで、法律上の基準や防火認定が受けやすく、スムーズに家を建てることが可能です。

 

また、コストが安いのもグラスウールのメリットのひとつ。家の70%を占める断熱材。広く普及していて汎用性のあるグラスウールを使えば、それだけコストを安くすることが可能です。

 

一般的な断熱材のデメリット

グラスウール断熱材は家の構造ができた段階で、大工さんが手作業で詰めていきます。その過程で隙間が発生する可能性があります。外からの熱を室内に伝えない、あるいは室内の熱を外に逃さない断熱材。もし隙間があった場合、断熱効果は下がってしまいます。

さらに、隙間なく敷き詰められていたとしても経年劣化で断熱効果が失われる可能性もあります。グラスウールは湿気を吸収することで自重が増え、やがて重力によって下のほうへ下のほうへと垂れ下がる可能性があります。その結果、断熱材のない部分が生まれ、断熱効果の低減、壁体内結露のリスクが発生します。

 

エコボードのメリット

エコボードのメリットはなんと言っても断熱性能の高さです。もちろん、手作業で家の構造に合わせて敷き詰めていくのはエコボードも同じですが、隙間が発生する確率は他の断熱材と比較すると格段に低くなります。また板状になっているので、グラスウールのように湿気を吸収して垂れ下がり、断熱性能が低下することもありません。

 

熱伝導率(熱の伝わりやすさを表す物理量)が低い木を素材として使っているのもポイント。室内の温度が外気と同じ温度になるまでの時間を計測したところ、グラスウールは2.5時間、エコボードはその3倍以上の8.5時間でした。断熱材の価値は暖房や冷房を切ってから室内温度がどれくらいの時間保てるかということ。エコボードであれば快適な室内環境を保つことができます

 

エコボードのデメリット

エコボードのデメリットはコストが高いこと。家1軒に施工する場合、グラスウールはおよそ20万円、ウレタンフォームは50万円、セルロースは100万円かかります。一方エコボードは300万円。その中にはダブル断熱の費用も含まれていますが。天然素材を使っていることと、ドイツから輸入していることもあって、他の断熱材と比較して大幅にコストアップとなります。

しかし、断熱性能が高く長持ちするエコボードには、それだけの価値があると考えます。仮にグラスウールの断熱材が劣化し、再度断熱材を施工するとなると200万円程度の費用がかかってしまいます。後のリフォーム費用やメンテナンス費用のことを考えると、エコボードは決して高いものではないはずです。

 

エコボードを使えば、「部屋がすぐに寒くなってしまう」「夏はジメジメと暑くて我慢できない」といったストレスから解放されます。性能が長持ちするのでリフォーム費用で頭を悩ます必要もありません。

 

確かに他の断熱材と比較すると安くはありませんが、断熱性能メンテナンス性をとってみても、初期投資としてエコボードを導入することは、未来につながる選択肢になると私たちは考えます。

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